乃木坂46 橋本奈々未(ななみん)が苦しむ腰の痛みをもたらす疾患とは?③
かなり間が空いてしまいましたが、今回はなんで腰椎(腰)にヘルニアができやすいのかについて書きたいと思います。
前回、前々回で、背骨の間にある椎間板への圧力が増すことで、椎間板が破れ、中から髄核というものが飛び出て神経を圧迫するというお話をさせていただきました。
ではこの椎間板に一番負荷がかかる時はどんな時なのか?
まず腰にある腰椎は主にお辞儀をするときのような上体を前に倒す動きと、腰をそらすような動きに多くかかわっています。医療用語的には「体幹の屈曲(前屈)と伸展(反らし)」と言います。
ちなみに、腰椎の上の胸椎は体を回して、後ろを見たりするような回旋の動きをしています。
では、椎間板に一番負荷がかかる動きですが、
立位(立っている姿勢)を椎間板が圧迫されることで生まれる椎間板内圧が100%とします。そうすると以下のようなります。
- 立位・・・・・・・・・・・・・・・100%
- 上体の屈曲(お辞儀)・・・・・・・150%
- 屈曲位での物の持ち上げ・・・・・・220%以上
- 腰をそらす・・・・・・・・・・・・100%以下に(反らしすぎるとダメ)
- 座位・・・・・・・・・・・・・・・125~150%
- 座位でお辞儀・・・・・・・・・・・275%
Nachemson.1968
というようになっており、よくぎっくり腰とかをするような段ボールなどを床から持ち上げたときの姿勢で一番負担が高いのです。
もしくは腰を大きくまげてだらしなく座るのも体によくありません。
※ぎっくり腰はヘルニアか椎間関節内への滑膜の嵌入が原因と言われています。
円背姿勢(よく猫背と言われるもの)だと負担大
ということになっています。これを踏まえてななみんがどうやって痛めたのかを次回見てみたいと思います。