乃木坂46 橋本奈々未(ななみん)が苦しむ腰の痛みをもたらす疾患とは?➁ PTS視点で考えてみた
では、前回の続きから…
ではなぜそれで腰や足に痛みが生じるのでしょうか?
人間の体は「神経」というものがあることで、今したいと思ったこと、やりたいことを実行できています。
たとえば、今、目でみた写真を「ななみん」と認識するというのも神経がかかわっています。
目から視神経というものを通り、脳の中で後ろにある後頭葉と呼ばれるところで画像の色合いや形を読み取り、横にある側頭葉で記憶と統合(結び付け)をして、「橋本奈々未」「ななみん」「女性」などと認識していくのです。
神経にも種類があり、①運動(筋、姿勢制御)➁感覚(聴覚、痛覚、視覚etc.)全般③自律神経(意思とは無関係な体内の内臓や内分泌器官の調節)などなどいくつもありますが、腰椎にもこれらの神経が通っています。
下の画像でいうと、椎体と呼ばれる椎間板が乗る部分と、椎弓と呼ばれ、棘突起とよばれるとんがり(背中で触れるもの)に向かうまでの間に空間があります。
ここが脊柱管と呼ばれ、頭から筋や皮膚などへの神経伝達(中枢から末梢)
逆に皮膚・筋肉などから脳(末梢から中枢)への神経伝達などをする神経の集まりがあります。
では先ほどから言っている神経ですが、「皮膚をつねったり、きったり、熱いものを触ったり」したことはみなさんあると思います。そして皆さんはこう思いました
「痛い!」と
これが皮膚(末梢)から脳(中枢)への「痛み」の神経の伝達です。
またそこで手を引っ込めたのなら、痛みの経路の伝達が脳へ行き、
脳から「手を引っ込めろ!」という連絡がきたことで手を引きます。もしくは脳までいかずに、脊髄で行われる場合もあります。ちなみにこれは反射などと言われるものです。
では、そんな痛みとかを伝える神経自体に、圧迫ストレスなどがかかったらどうでしょうか?
たとえば膝を怪我したら、膝の部分を支配する神経が脳へ伝達し、「膝が痛い」ということを理解します
ですが、ヘルニアは膝や足首などの部分的な痛みではなく、圧迫された神経の高さ(腰椎の場所)によって、下手をすると下肢(下半身)全体に痛みを感じたり、感覚がないように感じたり、重だるさを感じたりします。
なので障害(圧迫)された高さが頭に近いほど
障害の範囲は広がってしまうのです。といいますが、主にヘルニアが起こるのは、頚部と腰部です。
ヘルニアというのは、腰だけではなくそれ以下の足にまで影響を及ぼす恐ろしい病なのです。
ではまたここまで
次は、なぜ腰椎なのか?またどんな症状が出るかについて